このスコアカードは、最初の候補業務を話し合うための社内用の目安です。点数が高くても、個人情報・契約情報・外部送信などの扱いを決められない業務は開始しません。実際の導入可否は、業務の資料、確認者、利用ルールを確認して判断してください。
使い方: 候補業務を最大3つ書き、各基準を0〜2点で評価します。合計は自動計算されますが、最終判断は除外条件と人間の確認体制を優先してください。
6つの基準で、最初の1業務を比べる。
各項目を、0点「まだ決められない」、1点「一部決まっている」、2点「説明・確認できる」で評価します。候補業務の点数を競うのではなく、何が不足しているかを見つけるために使います。
| 基準 | 2点の状態 | 0点の状態 |
|---|---|---|
| 反復性 | 同じ種類の作業が繰り返し発生する | 単発・例外が多く、毎回手順が変わる |
| 入力と成果物 | 開始条件、参照資料、出力形式を説明できる | 何を入力し、何を作るかが曖昧 |
| 人の確認 | 確認者と確認項目が決まっている | 確認者または責任の所在が決まっていない |
| 安全な停止 | 外部送信・公開・確定の前に人が止められる | AIの出力がそのまま外部へ流れる |
| 参照情報 | 最新版と更新担当が分かっている | 古い資料・重複資料と現行資料を区別できない |
| 測定可能性 | 時間、修正、確認負担などを導入前から記録できる | 試行結果を何で判断するか決まっていない |
記入例: 公開前に人が確認するAI社員業務。
自社で確認できるAI社員関連ページ・記事の公開プロセスを題材に、6つの基準へ当てはめた例です。検索需要または一次情報の確認、既存ページとの差分、下書きのレビュー、承認、公開前後の検証を経て、人が最終確認します。
所要時間、修正回数、誤りの件数、売上や検索成果は記載していません。実際の自社業務を評価するときは、導入前の状態と試用期間を別に記録してください。
| 項目 | 記入例 | 確認メモ |
|---|---|---|
| 候補業務 | AI社員関連ページ・記事の公開前確認 | 下書きの内容を確認し、公開可否を判断する |
| 入力と成果物 | 根拠資料、検索・一次情報の確認、既存ページとの差分、下書き | 公開する記事・ページと承認記録を残す |
| 人の確認 | 出典、事実関係、誇張表現、CTA、公開前後の検証 | AIの出力をそのまま公開しない |
| 安全な停止 | topic gate不備、根拠不足、リスク未解消、検証エラー | 承認マニフェストを作成せず停止する |
| 参照情報 | 会社コンテキスト、商品・サイト方針、検索機会表、一次情報 | 現行の正本と出典へ戻れる状態にする |
| 測定可能性 | 公開日、対象URL、検証結果を記録する | 時間・修正回数などの実績値は別途測定する |
| 仮の合計 | 11 / 12 | 記入例の評価であり、導入効果や成果の統計ではない |
点数より先に、除外条件を確認する。
除外条件に一つでも当てはまる場合は、点数にかかわらず先に業務フロー、情報、承認手順を整理します。9〜12点は試行候補、6〜8点は不足項目を補って再評価、0〜5点は業務整理から始めるという仮の目安です。これは実績統計ではなく、社内検討の補助線です。
候補業務が決まったら、
次の確認へ進みます。
関連する解説
AI社員の定義と作り方で全体像を確認し、中小企業で導入する順番の記事で準備項目を読み、必要なら導入前4項目チェックリストで社内確認を進めてください。